2023/03/15

『稼げる仕事に繋がる稼げない仕事』

 

おはようございます!


 

さて。


今日は『文化・歴史から始まる一連の流れ』というテーマでお話ししたいと思います。


『時間と体験』を提供するカンパニーとして、押さえておかなくちゃいけないポイントと、踏んではいけない地雷の整理&共有回です。


今日は、いろんな話が混ざってくるのですが、綺麗にまとめようとすると「何の話?」となりそうなので、思いついた順に箇条書きで書いていきたいと思います。


なんとなく「真っ向勝負を避けて、逃げて、逃げて、勝つ」みたいな話です。


  

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▼ 才能の偏りと、穴場
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皆さんも御存知のとおり、いつの世も、「稼げる仕事」と「モテる仕事」に才能が集中します。


逆に言えば、「稼げなくて、モテない仕事」には才能は集まりません。



どうせやるからには「稼げるし、モテる仕事」を始めようと思う人が多いと思うのですが、しかさながら、そこは才能達の巣窟で、レッドオーシャンもいいところ。



「ならば!」と、ブルーオーシャンに出ようものなら、そこは「稼げなくてモテない仕事」なので、どうしたもんだか。。



 

多くの人は、「稼げる仕事(競争相手が多い)」と「稼げない仕事(競争相手が少ない)」二択で迷っていたりすると思うのですが、ここには、もう一つ選択肢があります。



それは、「稼げる仕事に繋がる稼げない仕事」です。


要するに、「稼げる仕事に繋がる稼げない仕事には、そんなに才能が集まってない」ということなのですが、そもそも「稼げる仕事に繋がる稼げない仕事」とは一体どんなものがあるのでしょうか?


この話は後程、回収します。


 

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▼ 影響力をマネタイズしやすくなった
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「インフルエンサー」という言葉が生まれて久しいですが、この10年で「影響力」をお金に交換しやすくなりました。


その昔は、「影響力とスポンサー」あるいは「影響力と興業主」がタッグを組むことで、ようやくお金が生めていたわけですが、

今は、「影響力」だけでマネタイズができるようになりました(=影響力を資本にしたサービスを作りやすくなりました)。


 

ただ、ここでも、目を向けなきゃいけない問題があります。

それは、


「影響力を使ったサービスがレッドオーシャンになってきている」


という問題です。


イメージしやすいところでいうと『アパレル』なんかがそうです。

ECサイトも充実しているので、あとインフルエンサーがやることと言えば、デザイナーさんと工場を探すだけ。


ここに関しても、今はOEM網がビッチリと張られています。


OEMとは、「商品の開発&製造はコチラでやりますので、あなたのブランド名で販売しませんか?」というアレです。



あらゆるものがOEM化していき、専門技術を持たなくても、「影響力(イメージ)」だけで商品販売までできてしまいます。

#いつかの記事にも書いた、『意味』と『機能』の分業制ですね


 

そんな時代の流れもあって、インフルエンサー達は今、続々とオリジナルブランドを展開していっているわけですが……どっこい、ここが今レッドオーシャン化しています。


 

YouTuberやインスタグラマーやティクトッカーが、毎日のように、アパレルブランドを立ち上げるような時代です。


 

当然、パイの奪い合いになり、そして、その勝敗を決めるのは「個人の影響力」だったりします。

「個人の影響力で奪ったイスは、個人の影響力によって奪われる」と考えるのがスジで、今日、このイス取りゲームの回転が速くなっている。

  


はてさて、どうしたもんだか。


せっかく獲得した「影響力」なのだから、使わない手はありません。

ただ、“使いどころ”を、もう少し精査してもいいのかもしれません。


このへんも踏まえて、そろそろ、まとめに入ります。


 

 

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▼ イベント後の空腹を、誰が埋める?
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僕の務めるホテルのアクティビティとして、『舞妓体験』がありまして、舞妓さんを呼んで舞踊を舞ってもらって鑑賞し、『金比羅船々』などの芸子遊びを体験してもらうモノなのですが。

#台の上に置かれた徳利の「はかま」を芸舞妓さんと取り合う遊び

#「はかま」が台の上にある時は、手は「パー」にして「はかま」をタッチ

#台の上にない時は手を「グー」にして、台をタッチ

#これを繰り返すのですが、だんだんスピードが上がってくるので、それに応じて難しくなってくる

#舞妓さんを打ち負かすのは相当難しいです

#舞妓さんめっちゃ強えぇ



 

激しいスポーツではありませんが、そこそこ大変そう(#ムキになったお父さんはぜえぜえ言ってる)。


  

ホテルの稼働が高い時はそこそこ人気のコンテンツになっていて、「本格舞妓はちょっと・・・」という、『つまみ食い需要』にうまくはまってるんだと思います。


つまり、


ホテルのアクティビティのフロントエンド(集客装置)になっているのは、文化や歴史であって、インフルエンサー(ブランド)ではない。



ちなみに、このアクティビティ自体がバックエンド(利益を生む商品)かというと、そうではありません。



価格を上げると『つまみ食い需要』が手を付け難くなりますし、それこそ客数増やせば反比例して満足度は下がりますので、どちらにせよやればやるだけ赤字です。



そこをうまく使うには。



ちなみにこのアクティビティ、15時スタートと16時スタートの二部制なんですが、その時間帯って、お腹空きません?(笑)

#三時のおやつって言いますし

#昼呑み開始時間




近くに酒場があれば、一杯ひっかけて行くし、近くに喫茶があれば、寄って帰るので、そこでお金が落ちます。

  

 

この時のフットサルは「稼げる仕事に繋がる稼げない仕事」のポジジョンにありました。



ホテルのアクティビティは単体では稼げないので、そこに戦闘力高めのビジネスマンはあまり参入していません。

なので、↓このように整理すると…


①【第一フロントエンド】ホテル(ホテルブランド)

②【第二フロントエンド】京文化、歴史

③【バックエンド】宿泊、飲食


ワンチャンイケるかなぁというのが僕の感想です。


大切なのは、インフルエンサー(ブランド)が、その影響力の使い道を③ではなくて、①の開発に充てることです。

 

もちろん①も大変な競争なのですが、大きなアドバンテージとして、①は競合が大企業じゃない限り、「影響力」や「予算」を持ち合わせていない、というのがあります。

#今となっては大企業しか参入できない市場になりつつありますが…

#それこそ、『大企業』に出来ない(中小企業、個人経営)がやっていたサービスや表現方法の貴重度が上がる

 

このへんは、時代に合わせてチューニングし続けなきゃいけないことなので、また、時間が経った時に「今は、これだね」という話をしたいと思います。



今日もありがとう!


じゃ


またね!


阿部


 

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