2023/02/24

『働き方改革』と『心』の関係性

 

おはようございます!


さて、

今日は昨日の流れから、「働き方改革の始め方」という、なんかすごく偉そうなテーマでお話したいと思います。

あくまで僕の考える、「たぶん、こっちの方向性からしか変えれないよね」みたい内容です。


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▼ ちょっとおさらい
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ざっくり昨日の内容をおさらいすると、

昔の価値観のど真ん中は『お金』だったから、報酬さえ正当にくれれば休みなしでいくらでも働きます!て人が多かったけど、今の時代の価値観は『お金』から『心の報酬』に比重が移行したから、雇用する側もその変化にあわせたアプローチをしないと、生産性も下がるし、離職率が上がり続けるから、世の中の上司や店長さんは『仕組みのマネジメント』から『心のマネジメント』に体重を乗せ替えないとね、ってところだと思うのですが、、、

行政や社長に『心のマネジメント』って難しいと思うんですね。

スタッフと、ダイレクトにコミュニケーションを取れない位置にいる人に、スタッフの心を動かすことは、すごく難しいです。

#無理じゃないですよ

#現に社長とスタッフが直接コミュニケーション取ってなくても、社長の影響力を発揮されている経営者さんはいますし


なので、行政が出来る政策は、基本的には「日本人の労働時間を減らす」方向に進んでいます。

#残業減らしましょうとか

#休み増やしましょうとか


でも、僕たちの『労働時間』が減ったら、果たしてほんとに『幸せ』の総量は増えるでしょうか。

たぶん、そこに相関関係はないと思っています。


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▼ 『働く時間』を考える
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僕たちは寝ている時間以外の時間で言うと、

大体65%くらいの時間を職場で過ごしているって言われています。

#何となく体感的にあってません?


寝てる以外の時間の半分以上、職場にいるんです。私たちって。

#在宅勤務の人は別ね


その65%の働く時間を政府は、「減らせ」と言っているんです。

#分かります?


この理論で行くと、

「65%を62%にすれば、日本人は幸せになる」って考え方になる。

たぶん、ならないと思います。

だってこの理論の『前提』は「65%の時間は不幸だよね」「だから減らそうね」って言ってるからです。

「だから、減らせばみんな幸せになるでしょ」という方程式になっている。

なんとなく、根本がずれている気がします。

#なんか行政批判みたいになってるけど

#そういう事じゃないよ


なぜ、こんなズレが起こるのか。

それは、「『物の時代』の考え方で、心を語っている」からだと思います。

「65%…62%…」って、物質的な話をしているんです。

でも、みんなが感じてるのは、物質的な問題を感じてない。

「65%の職場で過ごす時間が、とてもいい気分で働けているかどうか」が、本当に求めているものです。

だから、本当の働き方改革は、「残業を減らすこと」ではなく、「休みを増やすこと」でもなく、働いている時間に「めっちゃ楽しいっす!」とか、「この職場選んでよかった。」って、働くみんなが自信をもって働いている状態を作る事でしか、成しえないと思っています。


そう思うとどうですかね…

政府に出来そうですかね…

多分難しいと思います。

もっと言うと、

会社の社長でも難しいと思います。

その方々が出来るのは、「物質的な施策」だけです。

残業を減らす仕組みを作ったり、給与体系を変更したり、現場に指導したり、『ファクト』でしかアプローチできないんです。

そしてもちろんそれもとても大切なんです。

ただ、従業員の現場での「やる気」や「意義」、「働く時間の幸福度」に直接アプロ―チ出来るのは、直属の先輩であり、上司であり、店長なんです。

店舗ビジネスであればなおさら。

従業員が「働いてる時間めっちゃ楽しい!」と思わせるのは、店長にしかできない。

政府にも、社長にも難しい。

なので、働き方改革は上から降りてきません。

現場からしか変えれない。

むしろ、現場でしかできない。


残業ばかりの会社をギューッと締め付ける、これは行政がやるべき仕事です。

社長も、給与体系を変更したり、「労働時間をちゃんと短く(適正に)しろ」って指導する、これは経営者でも出来る仕事です。

どれもこれも、もちろん必要なんです。

だけど、『物質的』な改革なんです。


では、現場で働いている社員さんやアルバイトスタッフさんが「この職場楽しい!
!働きやすい!」っていう、『心の改革』が出来るのは、店長にしかできない。


なので、「働き方改革の中心者」は、店舗ビジネスで言えば、店長だと思っています。

働いている人たちの環境を作るのは、政府にも、社長にも難しい。

もちろん、経営者だったら、そんな環境を作るためのサポート、はしてくれます。

でも、それが精一杯なのが現実だと思います。

なので、働き方改革は、『上から降りて』きません。

『現場から』です。


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▼ そんなことを言いつつ、ちょっと振り返る
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考えてみれば、僕も『物質の時代』なんですね。

「お金儲けの為だったら、なんだってやる!」っていうような時代だったんですけど、

それでもなぜ、料理の世界に入ろうと思ったのか。

高校卒業して中華レストランでアルバイトしたのがきっかけですが、その時の動機は『お金』ではなく、『心の報酬』でした。

別に給料が良いから入ったわけでもありませんし(#ってか時給知らずに入った)、本当の入り口は「弟の友達のとおちゃんが、その中華チェーンのスーパーバイザーだったから」です(笑)。よくありますよね?

#ない?


そこでは9年間野球部時代で培われた体力と根性で(それしか持ち合わせてない!)、何とか認めてもらい、居心地がよくなりました。

そうです。 そのお店に行けば、高卒のガキンチョでも「ものすごく認めてもらえる」って知ってしまったんです。

僕はアルバイトの時に、「あべちゃんは元気がいいねえ」「良い声してるねえ」「よく動くねえ」「気が利くねえ」とほぼ毎日言われていました。 「あべちゃんは意識が高いよぉ」って。

確かに、周りと見比べてみると『意識高い系』だったんだと思います。

「阿部!今から休憩言って来い!」って言われたら、「うすっ!!」と言って、ギャベッジルーム(ごみ捨て場ね)にデッキブラシ持ってって磨いてました。

休みの日に「おはようございます!」って言ってバイト先に行って、「阿部お前今日休みだぞ…」って言われたら、「はい!なので新しポジション教えてください!!!」って言ってタイムカード押さずに仕事してました。

今の基準で言うと完全アウトです(笑)。

#当時もアウトかな。。。

今、同じことを従業員がしてきたら「帰れ!」「休みの日は休め!」って言います。

#どの口が言うねん


でも、当時は今より緩かったし、社員さんも受け入れてくれたんですね。

なので、僕もめちゃめちゃ成長できたし、めちゃめちゃ認めてもらえました。

それで、「心がうれしくなって」この道を決めました。


お金が欲しかったら、タイムカードを押します。

でも、当時の僕は押さなかった。

何故か。 

お金が欲しかったからじゃない。

認めてほしかったから。


そう考えると、時代によってもちろん「残業させてあげれない」とか、「休日出てきちゃだめよ」っていう事情の変化がある中で、今の方が昔より『マネジメント』が、ある意味難しくなってるんです。

だけど、働いている人が求めている価値は、実は30年前も20年前も今も、そんなに変わっていないのかもしれませんね。


なので、店長さんは従業員の事をどれだけワクワクさせれるか、どれだけやる気を引き出したり、どれだけ『楽しい』という感情が長く保てるか。

それが、『中間管理職』(店長)の全てだと、今でも思っています。


従業員から『搾り取る』事が目的なら、評価を『業績主義』みたいにして変えれば簡単です。 でも結果として、そのような会社は潰れて無くなっていっています。

会社もわかってるんです。そんな『仕組み』とかじゃ現場は変わらないって。

給与体系ちょちょっていじったくらいじゃ、みんなやる気にならない。

そんなもんじゃない。


日々の仕事が楽しいっていうベースを作る事ですよね。

それが出来れば、「いざっ」て時にチームの力が発揮できますし、

日々がつまらなかったら「いざっ」って時に死ぬだけなんで…(笑)


なので、全国の店長さん!

頑張りましょう!


頑張りますっ!!


今日もありがとう!

じゃ

またね。


阿部

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