おはようございます。
さて。
今日は、購入衝動と確認作業というテーマでお話しさせて頂きます。
「結局、知ってるモノしかお金を払って買おうとは思わないよね。」というお話を、もうちょっと掘り下げてお話します。
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▼ 人はなぜ「知っている作品」を観に行くのか?
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コロナ過で新しく開業するホテルの朝食を考えたときに、ビュフェorお膳の悩みもありましたが、メニュー構成としてどのくらいベタにして、どのくらい意外性を含めようか悶々と考えていました。
「京都の朝食」なのだから、おばんざいとご飯とみそ汁、京漬物と焼き魚で素材にこだわったシンプルな朝食がいいよね、でもそんなのどこのホテルに行っても食べれるんだし、差別化を図らないとウチの朝食を食べる理由が薄れるから意外性のあるオリジナル商品がいるよね、でもなんだかんだ王道が、、、みたいな。(笑)
でも結局のところ、旅行先のホテルの一日の始まりである朝食で、冒険はしたくないんですよね。
それなら確実に知ってる料理を頼んで知ってる味で朝を迎えたい。
そんなこんなで、提供スタイルは「フルビュッフェ」にして、商品ラインナップは「ベタなの8割、創作2割」みたいな感じにしました。
ご飯、汁物、漬物、魚、野菜などは良い食材をシンプルな調理法で提供し(ご飯はこの期に及んでお米屋さんから研ぎ方炊き方を一から教わったよ。)、郷土料理などもアレンジなどせず、古くから愛されている伝統的な作り方をそのまま再現、お野菜もただ「塩で焼くだけ」のシンプルな調理。
もうそれだけでいいんです。
でもそれだけじゃツマラナイ。
「わくわく」や、「キャーおしゃれー!」や、「おおー!」みたいな料理がやっぱり欲しい。
「栄養補給」としての食事じゃなく、「エンタメ」や「コミュニケーションツール」としての食事なので。
というわけで、料理人が楽しめる料理として、あれをあーしたらいいんじゃないか、これをこーしたらどーなるんだ、みたいな料理を2割ほど・・・(笑)
評判のいい料理もあれば、人気いまいちの料理も、、それでも改善点を見つけて、もっと美味しく、もっと魅力的に、そして、もっと分かりやすくしていく過程が、スタッフもお客さんも楽しめる応援シロになればいいなぁと思いながらお客さんとお話させて頂いてます。
結局のところ、お客さんが想像できるか、わかりやすいか、知っているかが大切になってくる。
作ったところで、お客さんに来ていただかないことには、作り続けることはできないんですね。
キングコングの西野亮廣さんが2016年に出版されたビジネス書『魔法のコンパス』では、「お客さんは確認作業でしか動かないから、業界人が精を出している『ネタバレを防ぐ作業』は、まったく逆効果だ」と説かれていました。
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「ルーブル美術館の近くに寄った時に、入館料を払ってルーブル美術館に入って『モナリザ』を観る理由は、教科書で『モナリザ』を観たことがあるからだろう?」と。
旅行もそうですよね。
基本的に人は、テレビかネットかパンフレットで「見たことがある場所」しか、旅行先として選びません。
『魔法のコンパス』が出版された時、「ネタバレをしたら買う理由がなくなるじゃないか」という反論があり、それでもその直後、絵本『えんとつ町のプペル』を無料公開されていました。
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『ネタバレを防ぐ』が有効的な手となるのは、中身を知られたら集客が遠退いてしまう「弱い作品」だけだ、とも。
僕自身、『もののけ姫』の公開時は、事前番組で、ほぼ全ての内容を観ましたが、迷わず映画館に向かいました。
「本物を観たい」という動機です。
人は、利益を得る場面では『確実に手に入る』を優先し、反対に、損失を被る場面では『最大限に回避する』を優先する傾向があることが分かっています。
#プロスペクト理論
#行動経済学
要するに、「ハズれる可能性が含まれているところに張るぐらいなら、実入りが少なくても確実に当たるところに張っちゃうよね」という話です。
今、日本は猛スピードで貧しくなっていますし、日本人は猛スピードで忙しくなっています。
言い換えると、「お金と時間の無駄遣いを猛スピードで嫌っている」と言えるかもしれません。
となると、10年前に比べて「知らないもの」「見たことがないもの」「ネタバレしていないもの」に賭けるリスクは高まっているので、「知っている(見たことがある)『本物』」に人が集まる流れは避けられません。
『劇場版 鬼滅の刃』もその手法を使っていて、コミックで全話完結した後にテレビ放映、そのテレビで映画のCMを流し、その映画も大ヒット。
その映画を見る為に親が子供を連れ映画館へ行き、それがきっかけで親がコミックを読み始めるという循環が生まれています。
ストーリーが完結してから、循環が始まり、人とお金の流れがいい感じに回り始めた、ネタバレしないと始まらない流れもあるし、「誰も知らない作品」をヒットさせるなんて、現代では、ほぼほぼ不可能なのでしょう。
#ほぼほぼね
……で、
ここまでは『損失回避マーケティング』の話で、この話は、7年も8年も前から世の中のビジネスシーンでは当たり前にある概念です。
今日のお話ししたい「人は『知っているもの』を選ぶ」という話は、これまでのそれ(損失回避)の話じゃないんです。
今からお話しすることは、絶対に(転用できる)可能性があるので、死に物狂いでメモっておいてください。
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▼ 認知作品は時間を奪わない
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ものすごく意外かもですが、「テレビ初公開のあのメガヒット映画!」の番組視聴率って、そこまで良くないんです。
それよりも、千万回こすられている『天空の城ラピュタ』や、『となりのトトロ』の視聴率の方が良かったりします。
なので、日テレさんは、番組改編の時期(裏で新番組が始まる時期)に、ジブリ映画をぶつけたりすることがあります。
皆が観たことがあるジブリ映画は今尚、テレビのキラーコンテンツです。
人が「内容を知っているジブリ映画」にチャンネルを合わせる理由は、もちろん、『損失回避』もあるでしょう。
「面白いかどうか分からない裏番組を観るぐらいなら、ラピュタを観よう」といった。
僕はその理由以外に、もう一つ、人が「知っている作品(番組)」を選ぶ理由があると思っていて、それが、『知っている作品は席を外せるから』です。
CMに入ったタイミングではなくて、“視聴者のタイミングで”トイレに行っても、ゴミを出しに行っても、ストーリーを知っているから「戻ってこれる」んです。
テレビ初公開の「まだ観たことがない映画」だと、そんな真似はできません。
ストーリーに着いていくには一言一句逃すわけにはいかず、テレビに2時間ヘバリついておかなければならないのです。
「知らない作品」は自分のタイミングで席を外せないから、メチャクチャ時間を奪われるんです。
究極はスマホです。
知らない作品はスマホをイジりながら観れないんです。目線が外れてしまうから。
『天空の城のラプュタ』が放送される時に、「バルス祭り」が起きますが、「皆が『バルス』のタイミングを知っている」というのは勿論のこと、そもそも、スマホをイジれるのは「ストーリーを知っているから」です。
ジブリ作品は、友達とLINEしながら観ることができるので、全然時間を奪わない。
知られれば知られるほど時間を奪わないので、人間が忙しくなればなるほど強い。
「音声メディア」みたいなノリで、「ながら観」ができるんです。
……話をまとめます。
コロナで貧しくなったじゃないですか?
多くの日本人はとにかくマネーリテラシーが低いので、貧しくなった分を、「お金に働かせて取り戻す」を選ばず、「労働時間を増やして取り戻す」を選ぶことは間違いありません。
余計に忙しくなるでしょう。
その時、一つの考え方として、「いかに時間を奪わないコンテンツを提供するか?」が大切になってきます。
#クラブハウスは時間の奪い過ぎで失速した
今日お話しした『認知作品は時間を奪わない』を頭の片隅にでも置いておいてください。
また、転用例が見つかれば、ここで共有しますね😊
今日もありがとう。
じゃ
またね。
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