2023/03/24

『実売広告』と『ブランディング広告』


おはようございます!


さて、

今日は『広告を考える 』問うテーマでお話したいと思いますです。

#です


広告を考える上で、僕たちがまず踏まえておかなくちゃいけないのは、「広告には種類(それぞれの役割)がある」という点です。


細かく分けていくと山ほど種類が出てきてしまうので、ここでは、広告の種類を大きく二つに分けてみたいと思います。


『実売広告』と『ブランディング広告』です。


ホテルを例にあげると、皆さん旅行先で宿を探すとき、『じゃらん』や『アゴダ』などの「宿・ホテル予約サイト」を利用する事が多いと思うのですが、そういったサイトに掲載するのは『実売(に繋げる)広告』ですね。


商品を見せて、商品の購入方法まで、懇切丁寧にご案内しています。

スーパーの試食コーナー的な感じで、そこには、「買ってください」という声が響いています。


あれをやるとリアルに数字が動きます。


ただ、どうですか?


どこかのサイトを観覧してる時(ブログとかゲームとか漫画とか見てる時)、ポップアップ広告やリンク等が出てきたら、ちょっと邪魔じゃないですか?


TLをひらけば、いつも「買ってくださーい!」と叫んでいる人のSNSって、すっ飛ばしません?

「はいはい。また宣伝ね」となっちゃって、ほぼ、見ないですよね?


僕は見ないかなぁ。


TLをひらく度に、買わされるのツライもん!


となってくると、継続的に『実売広告』を見てもらう為には、売り手は『売らないターン』を用意しなきゃいけないんですね。


タレントさんが、日々の何でもないことをブログに投稿したりしていますが、まさに、あれです。


「この人、面白いなぁ」「この人の理念、好きだなぁ」「この人、応援したいなぁ」と思ってもらう為に、時間(お金)を割いて、せっせと書いているブログ…あれこそが『ブランディング広告』です。


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▼ え? だったら、「そごう」のCMはブランディング広告として、イイんじゃないの?
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あらゆる「商品」「サービス」のクオリティーが上がって、均一化されて、機能で差別化が図れなくなった今、モノを選ぶ時は「人検索」となり、「あの人から買おう!」が理由になるので、『ブランド』になることはメチャクチャ重要だし、『ブランディング広告』って、もう本当に、メチャクチャ鬼クソ重要なんです。


ただ、一つ。

絶対に押さえておかなくちゃいけないことがあります。

それは、


『ブランドになるまでには時間がかかる』


ということです。

ブランドは一朝一夕で手に入らないんです。


『星野リゾート』を例にして考えるとイメージしやすいかもしれません。

『星野リゾート』って、なんか、よく分からないけど、ずっと変なコトをしてるじゃないですか?(笑)


コロナ過では『マイクロツーリズム』を初めて提唱したり、『新ノーマルビュッフェ』を展開したり、『BEB5軽井沢』では変なイベント(#ルームキーが絵画!)(#客室がイガグリだらけ!)(#1万歩以上歩いていないと、チェックアウトできません!)を仕込んでいたり。


「他のホテルがコロナ過で営業をシュリンクしてワタワタしている間、よくよく考えたら、『星野リゾート』は、一貫してエンターテイメント(人を楽しませること)しかしていなかった」ということが、ジワリジワリとバレ始めた。

これがブランドの生まれ方ですね。


誰が何を言おうと、ずっと『ブランディング広告』を続けたことによって、「#コロナ過のビュッフェ」「#エンターテイメント」「#楽しい」「#ハプニング」「#マイクロツーリズム」あたりが手に入った。


それが手に入れば、あとは「#」と「企画」のコラボです。

#リゾナーレ熱海では『星野リゾート×JR東海のコラボ企画 ~リベンジ夏祭り~』とかしてましたね

 


草間彌生さんが「#水玉」を手に入れて、蜷川実花さんが「#花柄」を手に入れたように。


ブランドの正体は「貫いた理念」なので、「貫いた」ということが確認できるまでには、ある程度の『時間』が必要なんですね。


  

今回2019年の6月頃に、「そごう」のCMが炎上して話題になりましたが、

あのCM自体はまったく無駄ではないのですが、あのCMの効果を出す方法は、ただ一つで、『続けること』だったと思います。

https://www.asahi.com/articles/ASM6661VJM66ULFA03D.html



あれは、半年に一度ぐらいのペースで新作を出し続けて、5年ぐらいやり続けないといけないんです。


もっと言うと、あの方向でいくなら、店内のディスプレイから何から、全部一新して、CMイメージとの一貫性がなくちゃいけない。


集客には、「集客」と「収客」があって(※誰かが言ってた)、せっせとお客さんを集めたところで、収める場所が用意されていなかったら、集客にかけた時間とお金がまったく無駄になる。


椅子が無いオールスタンディングのライブに、膝の悪いお爺ちゃんお婆ちゃんを呼び込んでいるイメージです。


10分で帰られて、そこで帰っちゃった人は、もう二度と戻ってきません。


整理すると、「そごう」の広告マンが考えなくちゃいけなかったのは、「そもそも、あのCMを数年間打ち続けるだけのアイデアと予算を確保していたか? (※その話し合いを済ませたか?)」ということと、「CMイメージと、商品(および売り場)の一貫性があったのか?」といったところでしょうか。


ここをキチンと用意しないかぎり、『ブランディング広告』というのは、「あのCM面白いよねー」で終わってしまうので、やるだけ無駄です(マジで)。


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▼ まとめ
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裏切ってしまったお客さんは二度と戻って来ないので、裏切る結果になる空間に集客すればするほど、集客力は落ちます。


広告は往々にして「面白い」に走りがちですが、面白い広告を打つのなら、ブランドになるまで打ち続けなきゃいけないし、なにより、面白い空間(収客スペース)を用意しておかなくちゃいけません。


結構な数のサービス提供者が、この地雷を踏んでいるので、ここは本当に気をつけた方がいいと思います。

#自戒




今日もありがとう!


じゃ


またね。


阿部

2023/03/23

『トライ&エラーとチャーミングさ』

 


おはようございます!


さて。


今日は『改善と指標と落とし穴』というテーマでお話ししたいと思います。
新人教育の話でもあり、僕たち一人一人の話でもあります。
たぶん、結構、大事な話です。


 
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僕がホテルレストランの開業に携わった時の話ですが、

もう建物は建っていて、内装も9割完成していたので、

あとはその空間とツールを使って「はい。じゃあコレでレストランをしてください。」と渡され、そこからコンセプト作りからメニュー構成、備品選定・発注、価格、モデルシフト、収支シュミレーション等などを進めていき、ようやく搬入も終わりレイアウトを固め料理のレシピも完成し、関係者を対象とした「試泊会」で初お披露目。


もちろん全ての料理に自信はありましたし、妥協は一切せず考え抜いた内容でしたが、いざ試食会で体験してみると、「…美味いけど、ちょっと味強いかな。」「もうちょっとほっとしたいな。」みたいな感想を持ちました。


一品一品のクオリティは仕上がっており、自信をもってオススメ出来ますが、「前日の夜お酒飲んで、朝目覚めた一発目の食事」という状況では、少し攻め過ぎたラインナップと味付けでした。

#優しさが欲しい


「朝食に関してみれば、『一塩抜く』という手間も必要なんだな。。」と勉強になりました。

#味キメればいいってもんじゃない



キッチンメンバーと共有し、反省会をしていましたが、お客さん(関係者)からは「よかったよ!」「美味しかったよ!」「さすがだね!」の声。


割と僕の事も知ってくれてる方も多く、今までに無い料理とラインナップ(#夜の宴会みたいな)を体験したお客さんからすると今までにない感覚で、「新鮮さ」が強かったのと思います。

あと、「阿部が作った」というのが乗っかって『応援』の意味も乗っかってたんだと思います。
#優しい


しかしながら、プロの世界では結果が全て。


「頑張ったか、どうか?」「新鮮かどうか?」など関係ありません。


リピートしてもらい通ってもらう事を前提とするなら尚更。


 
このまま進めると「うちはリゾートホテル」として生き残れないと思ったので、スタッフに「ごめん! レシピ変える!」と告げ、また新たに作り直し、覚えてもらいました。


それはもう必死こいて考え抜いた結果のレシピ達でしたので(#そこにはロジックもあった)思入れや愛着はありましたが、 


「誰にどの仕事を任せるか?」「どこに力を入れるべきか?」を決めるのは全てリーダーの仕事で、リーダーが「GO」を出した結果が表に出ている作品なので、その作品のクオリティーが合格ラインに届いてなければ、それはリーダーである僕の責任です。


その日の内に、全てのレシピを二番手と二人で整理して、「ならば、どうすればいいのか?」を話し合い、そこからジタバタとあがいて、今バチバチに作り上げたラインナップになってます。


 
僕の務めるホテルには、いつもいろんな個性を持った若手がやってきます。
#レストラン以外のアルバイトスタッフも含め


右も左もお箸の持ち方も分からない彼らは、とにかくズッコケまくるのですが、僕が「そっちじゃない」と彼らの首根っこを引っ張るのは、基本的には「死ぬ寸前」だけです。


接客なんかしないでずっと作業して、彼らが僕の指示通りに動けば、傷一つつけずにその日を乗り切り給料をもらうことは可能ですが、この世界は「怪我をしないと身に付かないこと」だらけ。


学校で学んできたことが1ミリも通用しないことを、


自分の考えが甘すぎたことを、


自分の考えのどの部分が、どの程度間違っていたことを教えてくれるのは、

「自分が判断をして動いた結果」なので、勤務中に発生する多くの『判断』は彼らに任せ、「あぁ、こりゃ、怪我をするなぁ」と思っても、怪我で済むのなら見過ごしています。

#お客さんに迷惑かかる案件は別

#お客さんを犠牲にしない



そんな時彼らには、「そもそもバカなんだから最初から上手くいくわけがないよ(すっごいパワハラ!)。キミ達に失敗があるとしたら『爆速で改善することを放棄すること』だ」と伝えています。


学校では「正解の導き方」を学びますが、ご覧のとおり現代では「正解」などありません。


集客を学んだ翌日に100年に一度のウイルスがやってくる時代です。


今、求められているのは「正解を導き出す力」ではなくて、「正解を作る力」で……トライ&エラーのスピードとチャーミングさこそが現代の剣となります。


これを持たずに戦場に出たら1000%死にます。

 

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▼ 改善の落とし穴
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「ならほど!とにかく、猛スピードで改善を繰り返したらいいのね!」と結論するのは、少しお待ちください。


改善には明確な「落とし穴」があり、そこに落ちてしまっては意味がありません。
僕らはその穴の場所を把握しておかなくちゃいけない。


プロジェクトを改善する際に、指標として持ち出されるのは「数字」です。


数字は事実なので、指標にするには分かりやす過ぎるんです。


「売り上げが落ちてるから頑張ろう」とか、「集客に成功した。やったぜ!」とか。


ただ、この時、「皆と同じ指標を使って、改善を繰り返したら、皆と同じ形になって、成功の価値を失う」ということを僕らは知っておかなければなりません。


イメージしやすいところでいうとYouTuberです。


YouTubeは「データ解析」までプレイヤーに提供してくれるので、再生回数やチャンネル登録者数の伸ばし方のヒントだらけ。


「なるほど。コラボをやれば伸びるんだ」
「なるほと。こういうサムネイルにすれば観てもらえるんだ」
「なるほど。こういう企画が今、ウケるんだ」
などなど。


それにより「数字」は伸びるのですが、皆が同じ指標を使用しているので、アプローチが画一化されます。


まもなく多くのYouTuberはアルゴリズムを追いすぎたシッペ返しを受けることになるでしょう。
「二年前は、これで、再生回数が稼げていたのに…」という。

#もう現に今、稼ぎにくくなっている


気がつけば自分はオンリーワンでは無くなっていて、無常にも、過ぎた時間は戻ってはきません。


そして、少しナナメ後ろを見ると、「まったく別の指標を元に活動を積み重ねてきた変な形のヤツ」がその存在感を増していて、一度追い抜かれると、もう手が届かない。


改善を爆速で繰り返すことはとっても大事です。


しかし、その時、忘れちゃいけないのが、「自分が使っている指標を、どれぐらいの人が使用しているか?」で、皆が使っているのであれば気をつけた方がいいと思います。

 

今日もありがとう!


じゃ


またね!


阿部

2023/03/22

『依怙贔屓される側にまわれ』


おはようございます!


さて、

今日は 「『依怙贔屓』(えこひいき)は悪じゃない」というテーマでお話したいと思います。 



実は、『他者貢献』には

力のある者が『他者に力を貸す』

という意味合いが含まれています。



『依怙贔屓』されたければ、

先に価値を提供する側に

まわること!


これが、人生を豊かに生きるためのコツです♪


 

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▼依怙贔屓は『ご褒美』♪
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よく


「なんか依怙贔屓してますよね?」とか、


「どうせあの子は依怙贔屓されているから」とか、


ちょっと『悪口』に使われている傾向があるなと思っていて。


 でも僕、


「依怙贔屓って、 悪いことじゃなくない?」


 って思ってるんです。


 

依怙贔屓される人って、それなりのものを提供している人じゃないですか。

 


何にも提供していないのに、依怙贔屓される側に入れます?


 

例えば、感じが悪いのに依怙贔屓されることって、ないですよね?

 


言うこと聞かないのに依怙贔屓されるとか……


 基本的には無いです。


 


職場であれば、部下の人が、上司から素直に学ばないのに

依怙贔屓されることって、ないですよね?

 


依怙贔屓される側にいる人は、価値を提供しているから、

その“見返り”に依怙贔屓という


 『ご褒美』



が手に入るような気がします、


というか


実際そうなんですよね。


 

そのことも理解せずに、依怙贔屓は悪いことだと決めつけている人…結構いるなぁと思ってます。


 

日本には『チップ文化』がまだまだ浸透していませんが(京都には『心付け』というチップ文化がある)、チップがあると、従業員みんな同じ給料にならないんですよ。



考えてみればそうですよね?



お店によっては、

お客様から頂いたチップを、税金以外は全額本人の給料として渡している店舗もあります。


 

当然、同じ時間働いてももらえる金額がスタッフによって全然違うということです。


 では、たくさんチップを頂いて収入が高い人はどういう人かというと


 『お客様に 依怙贔屓されている人』


です♪


 

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▼依怙贔屓される理由
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 ウチの店舗にも、「お客様に依怙贔屓していただいている」スタッフがいます。

 


なぜ依怙贔屓されるのかというと、

そのスタッフがお客様に何らかの『価値』を


提供しているから、依怙贔屓されているのです。


この『依怙贔屓』という言葉、

結構難しい漢字ですが、

どういう意味か調べてみたところ、


 

それが結構面白くて、、、


 

依怙贔屓の『依怙』という字の意味は


 『頼りにするもの』


『頼みとするもの』


 です。


 

例えば、

人生においていろんな苦しみや悩みってあるじゃないですか。



その時に


心の拠り所となるもの。


依怙贔屓の『依怙』は


 『拠り所をもつ』


 という意味なのです。


 


本来は、この『依怙』には、


特定の人を贔屓するという意味はなかったのですが、


時代を経て


 【頼ってくるものを支援する】


というように『依怙』の意味が次第に変わっていきます。


 

今では依怙贔屓は


『特定の人に肩入れする』


 という意味合いに変わってきています。

 


このように、元々は

『心の拠り所』という意味であり、


次第に『頼ってくるものを支援する』

という意味合いに変わり、


現在の『特定の人に肩入れする』

という意味に至る……

 


このような三段階を経て

現在の意味になっています。


 


依怙贔屓の『贔屓』のほう……


 これも難しい


漢字ですね。


 

ちょっと言葉では

説明できないのですが。


 

この『贔屓』というのは、

元々の語源が


 【中国の伝説上の生き物】


なのだそうです。


 

竜が生んだ9匹の子の1匹で、容姿は亀に似ているとされているようです。


 

この『贔屓』という伝説の生き物は怪力の持ち主で、

重いものを背負うのが得意だった……


 

このことから昔の中国では『贔屓』が


【大きな力を発揮すること】


という意味で使われていたそうです。


 

そして、これが転じて

日本において『贔屓』という言葉は

『他者に力を貸す』という意味で普及していったということです。


 


つまり『贔屓』というのは、力のある者が他者に力を貸す

 

『他者貢献』


 の意味があったということです。


 

心の拠り所をもつ人が、

他者に力を貸している。



これが依怙贔屓の語源で、

そこから現在の意味になっています。


 

ここで僕は何を言いたいかというと、

依怙贔屓って悪い意味で使われていることが多いようですが、


 


それはちょっと短絡的すぎる考え方だと思います。


 依怙贔屓は心の拠り所となる人が

支援したり、重いものを持ったりする

というように、


大きな力をもっている人が

『他者を支援する』意味が込められた、

本当に価値ある人の称号、これが


『依怙贔屓』です。


 


そういう人が、依怙贔屓される側に回っているのだと、

僕は理解しています♪


 


ウチのスタッフの『依怙贔屓』されている子はなぜ、

お客様にそんなに依怙贔屓されるのかというと、


 やっぱり


 『笑顔の量』トップなんです♪


めちゃめちゃ笑顔が多いんです♪


 それは、ものすごく

依怙贔屓される理由だと思います。


だって、笑顔って 『心の拠り所』になるでしょう?


 

やっぱり、笑顔の人に会うと心が癒されますよね?



悩みが少し和らいだりしますよね?


 


ほら、やっぱり拠り所となっていて、


他者に貢献しているのです♪


 


笑顔って、

大きな力があるじゃないですか!


 

悩んでいる時にも、

子どもの笑顔に救われたりすること、ありますよね?


 


『大いなる力』だと思いませんか?


 

それを他者に使っているんです。

 


そういう人が

依怙贔屓される側に入っているのだと思います♪

 


つまり、依怙贔屓される人というのは


 『他者に力を先に渡した人』である。


 僕は、そう思っています。


 僕も、いつも依怙贔屓される側に

まわりたいと思っているので、


 先に相手に【大いなる力】を


渡すことを意識して、


これから生活していこうと思います!


 


皆さんも、

依怙贔屓される側に

まわってみませんか?♪


今日もありがとう!


じゃ


またね。


阿部

2023/03/21

『コロナ禍を振り返る』

おはようございます!


さて。

今日は『コロナ禍の会社のカタチ』という、コロナが落ち着きつつある今に於いて『振り返りテーマ』の様な内容でお話ししたいと思います。

結構、ポジティブな提案です。


 

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▼ 「シーズンオフ」ができた
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コロナ過での飲食店を経営している友達とほそぼそと飲んでる時の内容は大体『コロナ過での飲食店の在り方』でした。

「飲食店の良いところ」や「大変なところ」などなど。


話をしていると、やっぱり「コロナ」というのは一つのキーワードになっていて、「マンボーや、緊急事態宣言が出ると、スタッフの出番を作ってあげられない」というお悩みがありました。


これは、僕の友達のお店に限った話ではなく、多くの飲食店が同じような悩みをお持ちだと思います。


コロナの対応は国によって違っていて、僕は日本とアメリカを比べると、「withコロナ」に向かったアメリカに対して、日本はどこまでいっても「ゼロ(0)コロナ」に向いてました。


『飲食業』(ゴリゴリの集客業)を生業にしている人間からすると、なかなか面倒くさい話ではありますが、ボヤいたところで改善されるわけでもないので、逆手にとった良いと思っています。


それこそ、テイクアウトや、デリバリー需要は“コロナのおかげ”もあると思います。


厳密に言うと「コロナが外食に変わる食の習慣を作ってくれたおかげ」です。


ま、そんな感じで「ゼロコロナシフトを組んでいく」というのが日本人の生存戦略なのだと思います。


さて。


冒頭の友達の話に戻りますが、「ゼロコロナシフトを組んでいく」とは言うものの、飲食店はどうすればいいのでしょうか?


「21時以降は営業しちゃダメよ」というお達しが出てしまうと、働きたくても働けません。

当然、お店(会社)の売り上げも下がってしまうので、スタッフの生活が守れなくなってしまいます。


この場合の打ち手として、昨日、友達に話したのは…僕は、航空会社がコロナ禍にやっている「出向(他の会社への出稼ぎ)」を、もっとカジュアルに、もっとポジティブにやればいいと思っています。


 

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▼ ポジティブな出向
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たとえばウチ(京都のリゾートホテル)のような店舗は、オンシーズンとオフシーズンがゴリゴリにあります。


それこそ今(3月からゴールデンウィーク)時期のホテル稼働はバキバキに上がる訳で、閑散期の約3倍のスタッフが必要になりますが、普段は、そこまで必要じゃありません。


なもんで、繁忙期には、スタッフを“外注“(ヘルプ申請やタイミーみたいな派遣業者)するわけですが、外注の時のデメリットは「理念が共有できていない」です。


イベントを運営した経験がある方ならお分かりだと思いますが、実際、プロのイベントスタッフよりも、ボランティアスタッフの方が熱が高かったりします。


ボランティアスタッフは理念が共有できているし、「関係性」があるので(イベントが終わっても繋がっているので)、ヘタなことをしないんです。



ただ、イベントスタッフの仕事の中には「ここはお金を払った関係でお願いしたい」という仕事(陽が当たらない業務)もあって、そこに関しては、(関係性のない)業者さんに外注しているんです。

#飲食業で言うところの洗い場担当みたいな

#ホテルで言うと清掃さんとか



「関係性のない業者さんに外注している僕」と、「コロナ禍でスタッフの出番を持て余している、清掃さん」がいるわけで、どう考えても、ここはマッチングポイントです。


「清掃さん、今度、レストランで団体予約入ってるんですけど、スタッフさんを5名ほど出してもらえませんか?」という。


清掃さんからすると、関係性のある阿部の手前、「ヘタなスタッフ(未熟なスタッフ)」は絶対に出せないハズで、僕にとっては好都合だし、清掃さんのところのスタッフさんにとっても「コロナ禍の働き口」ができるので都合が良い。


あと、ウチのレストランのイベントは、非日常なものなので、社会見学としてそこそこ面白いと思います。


「へぇー、朝食価値って、そうやって作るんだー」とか、「接客って、そうやってるんだー」などなど。


 

派遣会社に派遣してもらうのではなく、(口約束で進められるぐらいの)人間関係がある会社同士での「ポジティブな出向」を当たり前にすれば、コロナ禍なんてウンコみたいなもんだと思います。

#まとめ方が雑

#困った時のウンコ


今日もありがとう!



じゃ

またね。


阿部



2023/03/20

『グルーバル・ハイクオリティでノーコミュニティー層と、ローカル・ロークオリティでコミュニティ層


おはようございます。


 

今日は『非経済モデルを否定した先に何がある?』というテーマでお話ししたいと思います。

日本中が目を背け続けている話題に切り込んでみます。


 

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▼ どっちかを選べ!
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結構有名な記事ですが、今から7〜8年前にチームラボの猪子さんが書かれた、こちらの記事って、読まれましたか?

(※時間がない方の為に、後で要約しますので読み飛ばしていただいてもOK!)


 

▼『世界は、グルーバル・ハイクオリティでノーコミュニティー層と、ローカル・ロークオリティでコミュニティ層に分断される』

https://www.gqjapan.jp/culture/column/20140805/trotting-arround-asia-134


 

 

要するに…世界から選ばれるものは世界中からお金が集めるので圧倒的な資本でもって開発&運営されていくけど、

「ローカル(たとえば日本)を相手したそこそこハイクオリティーなもの」は、ローカルからしかお金を集められないので、シンプルにクオリティー勝負で絶対に負けちゃう(グローバルハイクオリティに飲み込まれちゃう)から、『ローカルハイクオリティ』には未来がないよね…という話です。


 

ここで猪子さんは「ならば、グローバルハイクオリティーに挑む能力がない者はどう生き残るか?」というところに切り込んでいて、結論は「コミュニティーの力」だと言っています。


 

これは、このブログでもちょこちょこ題材にしていることですね。


『人検索』(「あの人から買う」もしくは「あのコミュニティーから買う」)の文化をキチンと作りにいかないと、後に残る選択肢はシリコンバレーの企業との喧嘩です。

勝てますか?


未来は「グローバルハイクオリティー」を選ぶか、「コミュニティー」を選ぶか?の2択しかないぞ!……という話です。


 

猪子さんは、コミュニティー内部で起きている経済活動について「サービスあるいは労働力を提供すること自体がコミュニティーの参加になるので、場合によっては、市場価格よりも極端に安くなったり、無料になったりすることがありえる」と語っています。

#もう現代では当たり前になってますね



そして、それを【非経済モデル】と呼んでいます。


 

【非経済モデル】は、市場価格を無視してしまっているし、「お金=労働の対価」というルールすら無視することがあります。


このことを当時、テレビ番組でテーマにしてましたが、多くの視聴者から返ってきた反応は「ボッタクリ」「詐欺」「怪しい宗教」という言葉でした。


……ため息が溢れましたが、しかしながら、お金の流れや価格だけ見ると、「そう言えてしまう」という部分は確かにあると思います。


 

区別するポイントは「欺いているか、否か?」で、僕はよく後輩から居酒屋でボッタくられてましが、欺かれてはいません。


「テメーコノヤロウ(笑)」で終わりです。

ボッタくられたお金は居酒屋さんの売上になる訳ですし、その飲みの席の時間の価値を考えたら、また進んでボッタくられるんだと思います。


もちろん、他の人とだと、そんなことはしません。

経済のルール&市場価格に従って、サービス内容相応の値段をお支払いします。


  

今回、議論したいことは、「これだけグローバル化が進んだ世界で、真正面から【経済モデル】に挑むのって、ちょっと厳しくないっすか?」という話です。

だって、相手が相手ですよ。

 

 

記憶が曖昧なのですが……お金の歴史を遡ると面白いのが、その昔、中国なんかは、「中国でしか使えないお金(銅銭だっけな?)」を通貨にして、外からのアタックをシャットアウトしているんです。

どこぞの金持ちにブイブイ言わせないようにしている。


  

中国は今、インターネットでその歴史を繰り返していますね。

インターネットを規制して、シリコンバレーにつけ込ませない。

そういった「守り方」は、自国で完結できるだけの人口がいるから可能なわけで、日本では真似できません。

 

  

 

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▼ それぞれのファイヤーウォール!
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じゃあ、日本に住む僕たちは、僕たちの身をどう守っていくのか?

僕らに必要なのは「外部のネットワークから内部のネットワークを守る盾」です。

これを「ファイアーウォール」と呼んだりします。


僕の結論としては、猪子さんと全く同意見で「非経済モデルを確立する」が一つの道だと考えます。


「市場価格は500円だけど、友達の居酒屋でビール飲むと700円。だけど、友達のお店にお金を落としたい」という世界観です。

 

もう少し身近な例でいうと……(昔のご近所コミュニティーに見られたような)お隣さんがいきなりインターホンを鳴らして「肉じゃが作りすぎちゃったので、どうぞ」と〝おすそわけ〟してくださる、あのノリです。


材料費から、労働力まで、「まるごと無償提供」がまかり通っているあの世界(コミュニティー)には、さすがのグローバル企業も割って入れません。


 

似たような遊園地はあるけど、その世界観に没頭するために『ディズニーランド』に行くとか、美味しいコーヒー屋さんは他にもあるけど、「そこで過ごす時間」を買うために『スターバックス』に行く等、もともとあるビジネスモデルの中にも『世界観』にお金を落とすモデルは沢山あります。

 

そこに集まり、そこにお金を落としている人は、「安いから」という理由で行っているわけでもなく、グローバルハイクオリティーのサービスを求めて行っているわけでもありません。


「その世界観」に会いたくて、

「その世界観が好きな人」に会いたくて、

その場所に集まっています。

もしかすると、コーヒー一杯の値段は他より50円ほど高いかもしれません。

「それでも構わない」と。


 

「推しに課金して、美味しいもの食べてもらう」みたいな感覚も、それもまた『非経済モデル』です。

 

このコミュニティー形成を「宗教!」「詐欺!」と批判してしまうと、もう本当に未来がないので、世界の状況と今の日本の状況を照らし合わせて、いよいよ本気で考えた方がいいと思います。


これ、逃げ切れない流れかもしれません。



今日もありがとう!


じゃ


またね。


阿部

 


2023/03/19

『神話』について

 

おはようございます。


さて。

日曜日の今日は仕事の話ではなく、最近、僕が興味を持っている『神話』を題材に、『「神話」が生まれるまで』というテーマでお話ししたいと思います。



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▼ 当時の人は、どう見たか?
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僕は新潟県出身で、専門学校時代はリゾートスポーツの学校に行っていたのですが(#ほぼ筋トレとマッサージとサーフィンとスノーボードしかしてない)、冬になると地元のスキー場に三ヶ月くらい(もっとかな)籠るんです。

#雪山のコテージでサバイバル


 近所のコンビニをウロつく格好(サンダル、ジャージ、はんてん!)で雪山をうろうろしたりして、そこそこ死にかけたのですが(でも楽しい)、おかげで良い景色&良い発見に出会えました。


 この時期の雪山の山頂(ゴンドラで登るよ)では、「スノーモンスター」と呼ばれる樹氷を見ることができます。

 

モコモコの巨大なモンスターみたいで、とっても可愛いです。


 

世界的にも珍しい「樹氷」ですが、コイツが生まれるには、以下の条件を満たさなければなりません↓


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1.常に一定方向からの強風により多量の過冷却水滴と雪が運ばれること。


2.雪がつきにくい落葉広葉樹ではなく、常緑針葉樹が自生していること。


3.木々が埋没しない程度に積雪が適量であること。


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「どの雪山でも見れる」というわけではないんですね。

 

ここで気になるのが、このことを知らない当時の人達は、この「樹氷」をどう見たのか?という点です。

 

現在、僕らが「樹氷」を“自然環境が作り出した芸術”として捉えられるのは、科学を獲得したからであって、当時の人達は、本当に「スノーモンスター」として捉えていたかもしれません。


ここからが本題です。


 

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▼ 神話とは「納得解」である
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一時期、世界中の『神話』について、集中して勉強してみた時期がありました。

 

面白いのが、「世界各地で『同じような神話』が生まれている」という点です。


「○○地方から伝わった」というパターンもありますが、当時の人類の機動力と情報網を鑑みると、「伝わった」では片付けられないケースがあったりします。


 

つまり、「別々の地域で同時多発的に『同じような神話』が生まれている」というケースです。


 

これは一体、どういうことなのでしょうか?


関連書籍を2冊読んだだけの中年がドヤ顔で語らせていただくと…まずは『万物には動機(存在理由)がある』という大前提から話を始めるとイイかもしれません。


たとえば、 「噴火」にしても、「津波」にしても、【原因】があるわけで、

「雨」も「雪」も、そして「樹氷」も、存在している【理由】があります。


これらは、「自然(あるいは地球)の動機・事情」と置き換えることができると思うのですが、僕らがそう考えられるようになったのは、科学が出回ってからで、当時は、「動機」というのは「人間(動物)のもの」と考えられていた。


そして人類は、常に、納得したがっています。

「なぜ、山が噴火したのか?」「なぜ、そこに大きな石があるのか?」その説明を常に欲している。


 

近代は、その説明を「科学」が担当してくれていますが、当時は、自分達で“説明を創造する”しかなかった。

 

その結果、巨石や巨木や自然災害などを「擬人化」し、そこで擬人化された者の「意思」によって、それらが存在している…とした。


 

『神話』というのは科学を持ち合わせていなかった人類の仮説であり、皆が「おお!たしかに、それっぽいね!」と口を揃えて言った『納得解』が残ったので、世界各地で同じような神話が生まれているのでは?…というのが今のところの着地点です。


 

「正解」と「納得解」は違います。


身近な例でいうと、「アイツは金の亡者だから、金持ちなんだ」というのは、僕が知る限りでは「正解」ではなくて、お金を持っていない人の「納得解」です。

 

僕が知っている「お金持ち」の人達は、

とにかく紳士的で、

努力家で、

ギバーで、

「金の亡者」とは真逆のイメージです。


ただ、それでは納得がいかない人達がいる。

その人達は、「俺は、ズルいことはしないし、金の亡者じゃないから、貧乏なんだ」という納得解を出して、自分の気持ちを整理する。

ネガティブな解ではありますが、実に創造的です。


神話もこれに近い。

#もう少し前向きだけども


いろいろと調べてみると、「人類が生き残る為に『神話』を生む必要があった」というのは、どうやら後付けっぽいです。

むしろ、宗教的衝動(納得解)は資源やエネルギーを浪費するので不利に働くそうです。


なので、神話の創造は、そんな合理的な話ではなく(※途中からは合理的に進められたかも!)、最初は、もっともっとシンプルで、「納得したい」「説明が欲しい」という子供のような感情(なんで?なんで?)から始まっているみたいです。


 

つまり大喜利ですね。

「あの山が正三角形なのは、なぜ?」といった。



そう考えると、目につくもの(大きなもの)から大喜利が始まりますから、時代を遡れば遡るほど、大きなテーマを扱うことになる。

科学(正解)も無いし、大喜利で扱うテーマは物理的に大きい。

『巨人』を作り出すには、おあつらえ向きな時代だったでしょう。



Googleで正解を検索できてしまう時代に『巨人』を生み出すのは、なかなか難しい。



『神話』のことを調べれば調べるほど、「この島は、マウイさんが海の底から釣り上げて誕生したんじゃね?」「おお、それっぽ〜い!」と言っていた人達が愛おしく見えてきて、個人的には、そっちの作業の方が創造的で好きだなぁと思わされます。


現代、僕らは科学という「正解」を避けては生きられません。

おかげで、神話(ファンタジー)の役割は、ずいぶん小さくなりました。

 

ですが、

 

元を辿れば、僕らは「納得したい生き物」ですので、「正解」とは違う「納得解」の出番も少しはあるかもしれませんね。



今日もありがとう!


じゃ


またね。


阿部

2023/03/18

『弱者の戦い方』

 

おはようございます。


 

さて。

今日は『惚れさせる』というテーマでお話ししたいと思います。

まだ何者でもない人間がビジネスをする上で、メチャクソ大切な話です。

 

 

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▼ いつも弱い自分
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これまでの僕のキャリア(職場)を駆け足で説明すると、「スキューバ―ダイビングインストラクター」→「沖縄リゾートホテルの中華料理人」→「沖縄居酒屋ホール&キッチン」→「福岡イタリアンレストラン」→「ホテル料飲支配人」(←イマココ)です。


頑張り屋さんなので、どの職場でもそれなりにイイトコロまではいけるのですが、自分の中に「応援シロ」が無くなったら、また次の場所に移動してる気がします。


 

転職先の一歩目はいつも散々です。


ダイビングショップに勤めてる時、朝一番に誰よりも先に店に行き、

掃除をしようものなら、先輩方から「なんで勝手に早く来て掃除してんねん! 俺らがさぼっとるみたいやんけ!」と攻撃され、


居酒屋に勤めた時、同世代(その時で大学3年生くらいかな)の飲み会や遊びに全く付き合わず、仕事の日は黙々と仕込みと営業をこなし、休みの日は本屋さんで料理の本を隅から隅まで読みかじるような日々を過ごしてたら、副店長から「お前、、、もっと同世代と遊べよ。」と怒られます。

#本屋さんごめんなさい!

#お金あるときはちょこちょこ買ってたよ!


沖縄から福岡に移動し新たに仕事する時も、そのあと、ホテルのレストランで働いた時も、だいたい同じような目に遭います。


僕が決めていることは一つで、「どの職場に行こうが僕が一番努力をする」ということ。

チクチク言ってくるどの先輩方よりも、勉強したし、包丁を握ってたし、最初から最後まで厨房にいました。

おかげで勤め始めはいつも、職場に『友達』はいません。

 

その場を楽しむという感覚(選択肢)が当時の僕にはなく、毎日毎日が勝負で『その日』を落としたら僕の夢は叶わないと思い一人で勝手に毎日ヒリヒリしてました。

#今はみんな仲良しです

#友達増えた



管理する側となった今となってはなかなか扱い辛かっただろうなぁと少し反省してますが、良し悪しはともかく、自分で言うのもアレなのですが、とにかくすっごい頑張り屋さんなのです。

#やってなんぼ精神 

#うまいことやっていけないやつ

 

しかしまぁ、その頑張りは目に見えませんので(同業者には伝わりませんので)、「外からやってきたヤツがサクッと結果を出した」とされて、今度は「何かズルイことをしているに違いない」という第二波が始まります。


そのあと、もう一発ぐらい結果を出して、ようやく静かになるのが、いつものパターン。


そして、静かになったら、僕は次に進みます。

そして、またタコ殴りに遭います。


本来ならば、真面目に働いていれば、この歳になると、そこそこ良いポジションにいるのかもしれませんが、この調子でまったく違う業界への転職を繰り返しているもんですから、これまで何度も「弱者」を経験しています。



いつも肩身の狭い思いをしながら、「どうすれば這い上がれるかなぁ」と考えています。


  

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▼ 弱者がチャンスを勝ち取るには…
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いつチャンスが巡ってきてもいいように、自分のウデをバッキバキに仕上げておくのは当たり前の話。


「打席にさえ立たせてもらえれば、必ずホームランを打ちます」という状態で、チャンスに備えます。


しかしながら、現実問題、「弱者」にチャンスが巡ってくることなどほとんどありません。


チャンスを与える側も結果を求めているので、チャンスはいつも「強者」に渡ります。


ここを、どうやって引き寄せるか?…というのか今日の話です。


 


いつも僕は「自分と同じような境遇にある『過去の弱者』が、どうチャンスを引き寄せたのか?」を調べます。


中でも、ディズニーランドを誘致した「オリエンタルランド」の話が大好物。


『海を超える想像力』(講談社)や『「エンタメ」の夜明け』(講談社)という本が面白いです。




当時、『ディズニーランド』の誘致に向けて動いていたのは、オリエンタルランドの他に、三菱グループ(三菱&東宝連合軍みたいたの)がいました。

三菱グループは富士山が望める絶景スポットを用意し、ディズニーサイドにアタックします。


対するオリエンタルランドが用意したのは千葉の埋め立て地。


東京湾の汚染も問題になっていました。


オリエンタルランドの切り札は「都心から近い」の一枚だけ。


かなり分が悪いです。


しかし、結果は皆さんご存知のとおり、オリエンタルランドに軍配が上がります。


さて。


この「天下分け目の一戦」で、明らかに分が悪かったオリエンタルランドの動きは学びシロだらけです。


 

ディズニーの視察団御一行様を、東京から舞浜にお連れするバスでは、移動時間を少しでも短く感じさせる為に、一流シェフの料理をふるまいます。


圧巻は「マジックボックス」と呼ばれた小さな小さな冷蔵庫。


オリエンタルランドのスタッフ(振り袖の美女)が、「お飲み物は何になさいますか?」と視察団に訊くも、視察団の目から見えるのは小さな小さな冷蔵庫。


「何がありますか?」と質問する視察団に、「何でもありますよ」と答えるオリエンタルランド。


「ならば」と、(少しイジワル心で)視察団の面々が各々好きなお酒を注文したところ、あの小さな小さな冷蔵庫から出てくる出てくる。


視察団が注文したお酒が全て出てきたそうです。


これ、冷蔵庫に細工をしていたわけではなくて、オリエンタルランド側が、事前に、視察団の視察をしていて、お酒の注文パターンをリスト化していたそうです。


 

 

『「エンタメ」の夜明け』(講談社)には、天才興行師・小谷正一の逸話も語られています。


小谷は、フランスのパントマイムの第一人者マルセル・マルソーを日本に招き、公演をおこなった時に、マルソー夫妻の買い物に部下を一人同行させます。


その際、小谷は「婦人が買い物をする時に、必ず迷ってどちらかを選ぶ。そこで迷って諦めた方を全て買っておけ」と部下に指示を出し、帰国の日の空港で「婦人が迷って泣く泣く諦めた商品」を全てプレゼントしたそうです。


その一件で、マルソーは「小谷の招きなら、いつでも日本に来る」という約束をします。


 


……読書感想文を書きたいわけではありません。


 

過去、大仕事を成し遂げた人は皆、もともと何者でもない、何も持たない「弱者」でした。


彼らはチャンスに備えて常に爪を研ぎ、そして、利害関係を超えた「惚れさせる」というカードを切って、チャンスを引き寄せました。


そして、今お伝えしたとおり、この「惚れさせる」というカードは天然モノではなく、綿密に計算され尽くした養殖モノだということ。



ビジネスパートナーは必ず、まず最初に損得勘定をします。

「お前と組んで、俺に何の得があるの?」です。

この時、弱者に「得」なんぞ用意できるわけがありません。


 

弱者は「惚れさせる」ぐらいしか、打つ手がないんです。

これは、もっともっと議論されるべき題材だと思います。


  

ここは本当に甘く見積もらない方がいいと思います。


インターネットは一極集中です。


強い人に人が集まり、より強くなります。


そんな中、生き残り、勝ち上がろうと思うのであれば、弱者だった先人から学ぶ部分がたくさんあると思います。


スナックに行くといいよ(^o^)



今日もありがとう!


じゃ


またね。



阿部

2023/03/17

『聖地巡礼を狙う』


おはようございます!


今日は「根拠や裏付けを意識する」というテーマで書きたいと思います。

すごくボヤっとした話になりますが、僕が結構、大切にしている感覚です。

 

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▼ 『根拠』や『裏付け』といったもの
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「論理」は他の人に説明する(納得してもらう)際に用いるものであって、行動の指針にするとロクなことがないなぁ…というのがココ数年の感想です。



僕が信用しているのは、「普遍的な打ち手(もはや兵法)」と「“最近の経験に基づいた”勘」で、特に後者の「なんとなくコッチの方向だな…」という気持ちには、そこそこ従っています。



そして、そのとおりに動いて上手くいった時に、後付けで整理&説明の為に「論理」を追加します。


 

ポイントは、指針にしているのは「最近の経験に基づいた勘」であって、「昔の経験に基づいた勘」や「勘(山勘)」では無い…という点です。



戦線から遠のいた(昔活躍した)リーダーが“勘経営”を発動させてチームを地獄に陥れている場面を時々見かけるので、このあたり(いつまで勘を指針にするか?)は注意が必要です。


さて。


そんな僕が「なんとなくココは意識しておいた方がいいなぁ」と毎度思うのが、『根拠』や『裏付け』と呼ばれるものです。



金本位制の頃の通貨でいうところの「金」のようなものです。


 

ただ、『根拠』や『裏付け』といったものは「拡大」との相性があまり良くありません。


たとえば「金」を裏付けにしている以上は、「金」の量以上に通貨が増えることはなく(ちょっと増えるけど)、経済が大きく発展することはありません。

  

 

「どちらが正解か?」という話ではありません。

どちらも正解だと思います。  

 


『根拠』や『裏付け』を持つことが、吉と出るか、凶と出るか?

そればっかりは、おかれた状況と、その人の力量次第で、なんとも言えません。  

 

ただ、意識しておくことは大切だと思います。


 

インフルセンサーにしても、初期は『根拠』や『裏付け』が必要ありませんでした。

「フォロワー数が100万人=すごい!」みたいな世界線です。


ところが、今は『実業の結果』や『肩書き』といった根拠が無いインフルエンサーの声は届きにくくなりました。

メディアが成熟したのでしょう。


ここに関しては(今は)根拠があった方がいいのかなぁと個人的には思ったりしています。


今、僕がボンヤリと考えているのは“旅の根拠”です。



ここから、各地で旅行が活発化することになると思うのですが、その時にイニシアチブを取るのは、初期は「強いキャラクター(星野リゾートとか、ホテルオークラとか)」ですが、次第に「想いの強い土地」に移っていくと思っています。

#イニシアチブって何ですか


宗教でいうところの「教会」や、

ディズニーでいうところの「ディズニーランド」みたいな。



好きなアニメの舞台となる土地とか、ドラマや映画の聖地巡礼みたいなノリです。

特にコロナ過でその『想い』は強くなっている。 


実際にその場所に通っていなくても、「いつかは行ってみたい」という“想い”が、その人が結果として選ぶ理由になりそうです。


旅行に於ける『旅前』の世界線は、想えることが大事で、想っている時間が大事で、その時、リアルな土地、リアルな建物がモノを言うんだろうなぁというのが僕の見立てです。



 「想ってもらうにはどうしたらいいかなぁ~」とうねうね考えながら、自分に置き換えて想像してみます。



今日もありがとう!


じゃ


またね!



阿部


2023/03/16

『汎用性と属人化』

 

おはようございます!


さて。


今日は「つまるところ『物量』とは何か?」というテーマでお話ししたいと思います。


※少しセンシティブなテーマ(戦争のこと)を取り扱うのですが、ここでお話しするのは「仕組み」の話であって、戦争を肯定しているわけでもなく、特定の国(思想)に肩入れしれているわけでもないことを最初にお伝えしておきます。


 

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▼ 物量の源となるもの
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先日、知人と戦争の話になりました。


そのへんの話は疎いので(「ゼレンスキー大統領のビジュアルって、イカツイ」ぐらいの意見しか持っていないので)、基本、僕は「聞く専門」です。


その席で、「なるほどなぁ」と思った話があります。

「なぜ、日本はアメリカに負けたのか?」という話です。


 

多くの人は「アメリカには物量で負けた」というイメージを持っていると思います。

僕もそうです。

 

なんか「日本は資源が少ないから、戦争が長期化すると必ず負けるんだよ」と学生時代に聞いたことがあるし、「日本は資源が少ない」は事実でしょう。


 

まぁ、「物量で負けた」という結論は、おおかた間違っていないと思います。

なんか、アメリカって大きいし、資源もたくさんありそうだし。

 

ただ、ここで見落としちゃいけないのは、「『物量=資源』なのか?」という問題です。


「うまく使えていない資源」は「資源」としてカウントされないわけですから、たぶん、『物量=資源✖️資源を使う力』という式が正しいのかなぁと思います。

その上で、アメリカは日本に“ 物量で勝った”。


 

さて。

当時のアメリカは日本に対して、どう戦い、物量で勝ったのでしょうか?


 

皆さんも一度は聞いたことがあると思うのですが、当時「世界最強」と謳われた日本の『ゼロ戦(零式艦上戦闘機)』って、ものすごかったらしいです。


開発技術(技術者の能力)も、操縦技術(パイロットの能力)も、ものすごかったんですって。

#表現がアホ

#ものすごかった



そのへんはテキトーに調べていただきたいのですが、とにもかくにも、超一流の技術者が超一流の環境でこだわり抜いて作り、超一流のパイロットが鍛え抜いて操縦したそうです。


一見聞こえは良いですが、裏を返すと、「超一流の技術者」や「超一流の環境」がないと作れないし、「超一流のパイロット」がいないと飛ばせません。


つまり【量産】できない。

 


ゼロ戦を作ろうと思ったら、「どこどこの工場まで言って、○○さんにアドバイスをもらって、そこから牛車で運んで…」みたいなことをしなきゃいけなかったそうです。


 

一方、アメリカは、めちゃくちゃ雑に言うと「あんまアップデート(追及)しなくて良いってば!! そんなことしたら、皆が作れなくなるじゃん!!」です。


思考が、フランチャイズ(チェーン店)なんです。

「マクドナルド的」とでも言いましょうか。


 

これによって、極端に言えば「どこでも戦闘機を作れたし、誰でも操縦できた」

(※実際には「どこでも」「誰でも」というわけではありませんが)

 

 

もちろん、それを可能にするだけの「資源」が日本にはなくて、アメリカにはあったからではありますが、これらを一言でまとめると「職人性の敗北」です。


 

「職人にしか作れない」「職人にしか扱えない」は、こと物量戦においては負けなんですね。


これが顕著に出ているのが、今現在おこなわれているロシアとウクライナの戦争で、今の切り取り方で今回の戦争を見ると「物量」で勝っているのは、明らかにウクライナです。

#くれぐれも戦争を肯定しているわけはありません

#ウクライナに肩入れしているわけでもありません

  

 

「ロシア軍がウクライナの民間人を攻撃している。最低な奴らだ!」という報道がされていますが、今回(現代)の戦争は僕らが学生時代に習った戦争(民間が民間である戦争)とは全然違っていて、ウクライナの普通の主婦(子育て中のお母さん!)が、イケイケのベンチャー企業が開発した「素人でも扱える武器」を使って、ロシアの戦車をガンガン破壊しているんです。


『ジャベリン』とかいう名前の、スイッチが二つぐらいしかない携帯兵器(対戦車ミサイル)です。

ヒョロヒョロの僕でも扱えるそうです。


 

『ジャベリン』はそこそこ高いらしいのですが(一発2000万円ぐらい?)、この費用(あるいは兵器そのもの)をゼレンスキー大統領が【クラウドファンディング】で世界中から集めているのが今回の戦争です。



支援を集めること(応援してもらうこと)がゴールなので、応援したくなるビジュアルが需要になってくるので、ゼレンスキー大統領がスーツを着ない理由は、その演出(現場で頑張ってます感・庶民感)もあるのでしょう。

#このへんは芸人っぽい

 

 

今起きているのは、僕らが知っている戦争ではなくて、バーベキュー型の「戦争2.0」です。

  

 

ただ、「国民全員参加の戦争」を「戦争2.0」と呼ぶのであれば、竹やりで「エイヤー!」と言っていた戦時中の日本もそれに該当してしまいますので、そこは明確に分けなければなりません。

 

 

今回のポイントは「竹やり」が「ジャベリン」になっている点で、どちらも同じ「素人でも扱える武器」ではありますが、後者には製造段階で圧倒的な才能が介入しています。

 


「超一流のプロが誰でも扱える素材を作る」が現代の物量であり、これは戦争に限った話ではありません。

 

勘の良い人は薄々気づいているかもしれませんが、僕は今、『専門性の高いハイクオリティ朝食』のことを考えながら、この文章を書いています。


 

目下の課題は、「料理」で、「超プロがゴッリゴリに作りこんだレシピを、サクッと学生バイトや主婦の方々が再現できる状況を作れないかなぁ」と思っている阿部ゼレンスキーでした。


 


今日もありがとう!


じゃ


またね!


阿部

2023/03/15

『稼げる仕事に繋がる稼げない仕事』

 

おはようございます!


 

さて。


今日は『文化・歴史から始まる一連の流れ』というテーマでお話ししたいと思います。


『時間と体験』を提供するカンパニーとして、押さえておかなくちゃいけないポイントと、踏んではいけない地雷の整理&共有回です。


今日は、いろんな話が混ざってくるのですが、綺麗にまとめようとすると「何の話?」となりそうなので、思いついた順に箇条書きで書いていきたいと思います。


なんとなく「真っ向勝負を避けて、逃げて、逃げて、勝つ」みたいな話です。


  

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▼ 才能の偏りと、穴場
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皆さんも御存知のとおり、いつの世も、「稼げる仕事」と「モテる仕事」に才能が集中します。


逆に言えば、「稼げなくて、モテない仕事」には才能は集まりません。



どうせやるからには「稼げるし、モテる仕事」を始めようと思う人が多いと思うのですが、しかさながら、そこは才能達の巣窟で、レッドオーシャンもいいところ。



「ならば!」と、ブルーオーシャンに出ようものなら、そこは「稼げなくてモテない仕事」なので、どうしたもんだか。。



 

多くの人は、「稼げる仕事(競争相手が多い)」と「稼げない仕事(競争相手が少ない)」二択で迷っていたりすると思うのですが、ここには、もう一つ選択肢があります。



それは、「稼げる仕事に繋がる稼げない仕事」です。


要するに、「稼げる仕事に繋がる稼げない仕事には、そんなに才能が集まってない」ということなのですが、そもそも「稼げる仕事に繋がる稼げない仕事」とは一体どんなものがあるのでしょうか?


この話は後程、回収します。


 

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▼ 影響力をマネタイズしやすくなった
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「インフルエンサー」という言葉が生まれて久しいですが、この10年で「影響力」をお金に交換しやすくなりました。


その昔は、「影響力とスポンサー」あるいは「影響力と興業主」がタッグを組むことで、ようやくお金が生めていたわけですが、

今は、「影響力」だけでマネタイズができるようになりました(=影響力を資本にしたサービスを作りやすくなりました)。


 

ただ、ここでも、目を向けなきゃいけない問題があります。

それは、


「影響力を使ったサービスがレッドオーシャンになってきている」


という問題です。


イメージしやすいところでいうと『アパレル』なんかがそうです。

ECサイトも充実しているので、あとインフルエンサーがやることと言えば、デザイナーさんと工場を探すだけ。


ここに関しても、今はOEM網がビッチリと張られています。


OEMとは、「商品の開発&製造はコチラでやりますので、あなたのブランド名で販売しませんか?」というアレです。



あらゆるものがOEM化していき、専門技術を持たなくても、「影響力(イメージ)」だけで商品販売までできてしまいます。

#いつかの記事にも書いた、『意味』と『機能』の分業制ですね


 

そんな時代の流れもあって、インフルエンサー達は今、続々とオリジナルブランドを展開していっているわけですが……どっこい、ここが今レッドオーシャン化しています。


 

YouTuberやインスタグラマーやティクトッカーが、毎日のように、アパレルブランドを立ち上げるような時代です。


 

当然、パイの奪い合いになり、そして、その勝敗を決めるのは「個人の影響力」だったりします。

「個人の影響力で奪ったイスは、個人の影響力によって奪われる」と考えるのがスジで、今日、このイス取りゲームの回転が速くなっている。

  


はてさて、どうしたもんだか。


せっかく獲得した「影響力」なのだから、使わない手はありません。

ただ、“使いどころ”を、もう少し精査してもいいのかもしれません。


このへんも踏まえて、そろそろ、まとめに入ります。


 

 

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▼ イベント後の空腹を、誰が埋める?
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僕の務めるホテルのアクティビティとして、『舞妓体験』がありまして、舞妓さんを呼んで舞踊を舞ってもらって鑑賞し、『金比羅船々』などの芸子遊びを体験してもらうモノなのですが。

#台の上に置かれた徳利の「はかま」を芸舞妓さんと取り合う遊び

#「はかま」が台の上にある時は、手は「パー」にして「はかま」をタッチ

#台の上にない時は手を「グー」にして、台をタッチ

#これを繰り返すのですが、だんだんスピードが上がってくるので、それに応じて難しくなってくる

#舞妓さんを打ち負かすのは相当難しいです

#舞妓さんめっちゃ強えぇ



 

激しいスポーツではありませんが、そこそこ大変そう(#ムキになったお父さんはぜえぜえ言ってる)。


  

ホテルの稼働が高い時はそこそこ人気のコンテンツになっていて、「本格舞妓はちょっと・・・」という、『つまみ食い需要』にうまくはまってるんだと思います。


つまり、


ホテルのアクティビティのフロントエンド(集客装置)になっているのは、文化や歴史であって、インフルエンサー(ブランド)ではない。



ちなみに、このアクティビティ自体がバックエンド(利益を生む商品)かというと、そうではありません。



価格を上げると『つまみ食い需要』が手を付け難くなりますし、それこそ客数増やせば反比例して満足度は下がりますので、どちらにせよやればやるだけ赤字です。



そこをうまく使うには。



ちなみにこのアクティビティ、15時スタートと16時スタートの二部制なんですが、その時間帯って、お腹空きません?(笑)

#三時のおやつって言いますし

#昼呑み開始時間




近くに酒場があれば、一杯ひっかけて行くし、近くに喫茶があれば、寄って帰るので、そこでお金が落ちます。

  

 

この時のフットサルは「稼げる仕事に繋がる稼げない仕事」のポジジョンにありました。



ホテルのアクティビティは単体では稼げないので、そこに戦闘力高めのビジネスマンはあまり参入していません。

なので、↓このように整理すると…


①【第一フロントエンド】ホテル(ホテルブランド)

②【第二フロントエンド】京文化、歴史

③【バックエンド】宿泊、飲食


ワンチャンイケるかなぁというのが僕の感想です。


大切なのは、インフルエンサー(ブランド)が、その影響力の使い道を③ではなくて、①の開発に充てることです。

 

もちろん①も大変な競争なのですが、大きなアドバンテージとして、①は競合が大企業じゃない限り、「影響力」や「予算」を持ち合わせていない、というのがあります。

#今となっては大企業しか参入できない市場になりつつありますが…

#それこそ、『大企業』に出来ない(中小企業、個人経営)がやっていたサービスや表現方法の貴重度が上がる

 

このへんは、時代に合わせてチューニングし続けなきゃいけないことなので、また、時間が経った時に「今は、これだね」という話をしたいと思います。



今日もありがとう!


じゃ


またね!


阿部


 

2023/03/14

『新入社員』の立ち振る舞い方

 

おはようございます!


さて。


今日は『経営者の視点を持たないスタッフは必要とされない』という、世の経営者さんがなかなか言えない“本当のこと”を包み隠さずお話ししたいと思います。


今日は世の「社員さん」に向けた記事です。

 

 

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▼ とっとと冷や水をかける
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そろそろ新入社員が入ってくるタイミングで、この内容をお届けしちゃうと、なんか牽制しているみたいでイヤなのですが…しかしまぁ、(ほとんどの経営者が内に秘めている)本当のことなので、キチンとお話します。

#僕も社員ですよ


『経営者の視点を持たないスタッフは必要とされない』という話です。

経営者目線で言うと「今時、そんなスタッフ、いらない」です。


昔から「指示待ちのスタッフ」「言われないと動けないスタッフ」「自分で考えられないスタッフ」は現場で煙たがられてきました。

日本の学校教育が量産する最もスタンダードな人材です。


学校にゴリゴリ洗脳されてきた子達は、社会に出てからも「宿題」めいたものが天から降ってきて、それを“こなせば”自分に価値が付くと信じてやみませんが、そんなのは成長社会(1997年頃まで)の価値観で、気づいていない方も多いですが、今はなんと2023年なんです。


高品質な(だけの)商品を作ったところで、売れないし、ならば「安さ勝負」に打って出たところで、競合がもっと安く提供するわ、挙げ句、グローバル企業が無料で提供するわ…ふんだり蹴ったり。


「足りていないもの」を満たす(埋める)ことで、仕事が成り立っていたのに、あたりを見渡すと、「足りていないもの」が無い。

お腹も空かせていないし、移動にもあまり困っていない。


恐ろしいのは、成熟社会に入り20年が経とうとしている中、今日も元気に「成長社会の生き残り方」を教える小学校中学校高校。


「大学でマーケティングを学びました」と言われたので、「今の時代を捉えられるマーケターが大学の先生になるわけねぇだろ。大切なことを誰から学んでんだよ」と返したら、完全に怒られました。

#その先生の給料が1億円とかなら分かる


 

話がそれました。戻します。

 

 

20年近く社会(現代)を見てこなかった子達が社会を見た時の絶望感たるや半端なくて、うちの会社(の、うちの店舗)に来た子達が最初にくらうのは「僕は、これまで何をやってきたんだ…」という自己嫌悪だったりします。

#その感覚があるだけまだマシ


酒が入り黒い阿部が顔を出した時は、「キミがこれまでやってきたのは、ただの『暗記』で、残念ながらキミはまだ一度も頭を使ったことがない」と言います。

#絶対に性格が悪いやつ


 

僕が中学校の時に大好きでよく読んでいた『花男』という漫画では、父ちゃんが、学校の勉強を頑張る息子を海に放りなげて、「冷たいか? それが『海』だ」と言い放つ名シーンがあるのですが、僕の下についた新入社員は、もれなく海に放り投げられています。

#これ↓↓


 

「チャンスはやるから、痛みや恐怖の類いを一度背負ってみろ」といったところです。


会社としては若手に任せるとそれなりの代償を支払うことになりますが、「自分で考える身体」に変えるのは、早ければ早い方がいいんだろうなぁというのが、しばらく上司をやってみた(今のところの)僕の結論です。


 

 

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▼ キミの手札が弱いことぐらい分かっている。

その手札でどう戦うか?を見せろ。
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以前、新R25さんの動画で、「強さ」と「優しさ」の話をされて。

縦軸が「強さ」で、横軸が「優しさ」の4象限です。


そうすると、右上から時計回りに…


①強くて優しい

②弱くて優しい

③弱くて優しくない

④強くて優しくない


となります。


 

③と④は問題外で、なんだか②は「イイ人」みたいになっていますが…資本主義社会では、②は成立しません。


溺れかけている人の手を引くには、自分の身体を片腕で守れるだけの強さが必要だからです。


結論、人に優しくある為には「右上」に行くしかないのですが、これだけルール変更が秒速で起きて、臨機応変に対応していかないと死んでしまう時代だと、「この状況で、この手札で、どう戦えば生き抜けるか?」という経営者の視点を持っていないと「右上」には行けません。


 

強くなる為には、人に優しくある為には、手札の威力を最大化する「したたかさ」が必要だと思います。

上手くやりぬく賢さです。


この記事は、経営者や個人事業主だけじゃなくて、勤め人も読んでくださっていると思います。


 

たとえば…

 


僕が『料理長』という立場で季節もののイベントをするとします。

そりゃ、自分で企画立案し、構成を組んでメニュー開発、PR方法、販促をするのが最も効率的、効果的なのは間違いありません。

#自分でやっちゃえパターン


その時、「僕の考えたメニューをプレゼンしたところで、実際に採用されないだろうし、まぁ、いいか…」と考えたりすることがあると思うのですが、それはとっても頭の悪い判断で、そういう時のプレゼンというは「表向き」じゃなくて、「内向き(社内向け)」のアピールで、経営者やリーダーって、そこを見てるんです。


その下心(したたかさ)も込み込みで、「あぁ、この子は自分で考えられる子なんだな」と判断し、その子に次のチャンスを渡します。


現代を生きる僕らは、その積み重ねで「強さ」と「優しさ」を獲得していくわけです。

もう、単純作業をたくさん繰り返したら、強くなれる時代じゃないんですね。


自分で考えなきゃ、強くなれない。

自分で考えなきゃ、優しい人になれない。


そして、どこまでいってもサービス業ですから、誰も、優しくない人とは働きたくない。


「影響力の少ない社員のアイディアは何の為にはあるのか?」ぐらい中学校で教えてやれよ…とは思いますが、こんなことは、向こう100年、どの先生も教えてくれないと思うので、この場でチョコチョコ言っていきます。


「優しくなることを諦めるな」といったところです。


「そう在れるように、務める」事は、

今からできる事です。


 

今日もありがとう!


じゃ


またね!


阿部


 


「それは『仕事』とは呼ばない。」

  おはようございます! さて、 今日は「仕事とモチベーションは切り離せ」という話の延長戦のような話をさせて頂きます。   先日、「モチベーションはどこから湧いてくるんですか?」とか「モチベーションの維持はどうやっているんですか?」と言ってくる学生へのアンサーとして、「プロの仕事...